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インタビュー③ プノンペン在住

お子さまの学校 Sala Sekai サラセカイ / Woo Jeong Cambodia School ウージョン カンボジア スクール

インタビュアー:

さやかさん、本日はよろしくお願いいたします。初めにカンボジアでの現在の生活について教えて頂けますか?

よろしくお願いします。私がカンボジアに移住したのは2018年で、現在で6年目です。カンボジア人の夫と子供5人と暮らしています。子供はそれぞれ10歳、8歳、5歳、2歳、0歳で、移住当初は上の子が3歳、下の子が1歳でした。そのため、現地で学校を探す必要があり、公立学校に1年間通わせました。その後、一時帰国を経て再度カンボジアに戻ってきた際に、自分たちで日本式の幼稚園「Sala Sekai」を設立しました。現在も園長として運営しています。

インタビュアー:

そうなんですね。現地で自分たちで設立された経緯はどのようなものでしょうか?

理由としては希望する学校が見つからなかったからです。クメール語を中心とした学校を探していたのですが、見学した学校の安全面に不安を感じました。マットが無く、角のある施設の作りや、先生方の安全への配慮が十分ではないと感じたため、費用に見合わないのではないかと思い、自分たちでやろうと決意しました。

インタビュアー:

ちなみにクメール語を重視したのはどのような理由からですか?

クメール語は夫の母語であることと、また音が多い言語であるため、子供の耳を鍛えるには最適だと考えたからです。まず現地の言葉を学び、またその言語で他の教科を学習した上で、英語などその他の言語を言語という科目として学ぶほうが効率的だと考えたためです。

インタビュアー:

ありがとうございます。上のお子さん2人は小学校に通われているとお伺いしましたが、現在の学校を選ばれた理由をお伺いしてもよいですか?

はい。小学校を選ぶ際には、カリキュラム、学級規模、そして施設の充実度を重視しました。最終的にカンボジアカリキュラムを提供している韓国系のインターナショナルスクール Woo Jeong Cambodia School を選びましたが、その決め手は広い運動場があることでした。日本の小学校には広い校庭があるのが当たり前ですが、ここでは運動場のない学校も多いです。

運動場や体育の環境は子供の健康や成長に大きな影響を与えるため、幼少期に体力をつけることが将来の健康に繋がると考えています。私自身も子供の頃から運動を続けてきたおかげで、子供を5人産んでも元気に働けています。なので、できるだけ子どもにも運動で遊ぶことのできる環境を与えたいと考えています。

また、現在の学校は生徒数が少なく、教師が一人ひとりに十分なサポートを提供できる環境が整っています。

インタビュアー:

子供がのびのびと遊べる環境は大事ですよね。言語面での学習状況はどうでしょうか。

家庭内では私は日本語で話しかけ、父親はクメール語で接しています。学校の影響もありクメール語が主な言語になっています。

小学校では、カンボジア教育カリキュラムに基づき、毎日の宿題や毎月の定期試験が行われています。宿題は夫が見ることが多いです。英語の授業もしっかりあり、子どもたちは苦手意識を持ってますが、外国人先生のサポートによって楽しめているようです。

土曜日の日本人学校補習校に通わせる中で日本語の向上と日本文化と日本式の学習の良さも感じているかと思います。

私の方針としては、小学校卒業までに韓国語を含む4ヵ国語を学ばせたいと考えています。ただ言語の方針としては、まず母国語を大切にすることを重視しています。その理由は、思春期になったときに親としっかり意思疎通ができることが親子関係を良好に保つためにとても重要だからです。

インタビュアー:

言語をとても重視されておられるのですね!学校の授業やサポートへの満足度はどうでしょうか?

満足している点は、様々な授業をしてくれることです。カンボジアカリキュラムは半日で終わるため、今の学校では音楽や体育、お金についてなども学ぶ授業などが追加されています。また、学校の柔軟性や自由度の高さも良い点です。一方で、私の子供は入学したてなのですが、新入生への心のケアがもう少しあればなと思います。また、全ての活動に点数をつける仕組みには疑問を持っています。例えば、ぬりえにまで点数がつくことがあり、それが子供に与える影響を懸念しています。完璧ではないですが、夫婦、子どもと話をしながら、今の学校が勉強面、語学、環境でベストだと思ってます。

最後に、学校選びに悩む親御さんへのアドバイスをお願いします!

学校選びについては、子どもの適性や興味を見極め、それに合った環境を整えることが重要だと思います。夫婦、子どもとも話あって、親も気に入った学校を選ぶことでそれぞれが納得して通えると感じます。

インタビュアー:

貴重なアドバイス、ありがとうございます!