カンボジアにおける私立学校のカリキュラムにおいて、クメール語の学習が義務化されている。教育青年スポーツ省の指示により、すべての私立学校はカンボジア国籍の生徒に対し、一定時間のクメール語教育を提供しなければならない。
この方針は、国際バカロレア(IB)、ケンブリッジ、アメリカ式、その他の国際カリキュラムを採用している学校にも適用される。各学校は、最低限のクメール語教育時間を確保し、文化や歴史の学習を含むカリキュラムを組むことが求められている。これは、2023年12月より正式に施行され、現在(2025年)も継続されている。
この施策の背景には、カンボジアのアイデンティティを守り、次世代に文化を継承するという目的がある。フン・マネット首相は、クメール語教育の強化を強く推進し、特に国際学校においても母国語を学ぶ重要性を指摘している。カンボジア王立アカデミーのヤン・ペウ事務局長も、クメール語を学ばないことが将来的にリーダーとしての資質に影響を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らしている。
この制度は、カンボジア国籍を持つすべての生徒に適用される。そのため、日本とカンボジアのハーフでカンボジア国籍を持つお子さまも、対象となる可能性がある。国籍の確認や教育方針については、各学校と事前に確認することが重要である。場合によっては、家庭での補習や追加の学習が必要になるかもしれない。
クメール語の必修化は、カンボジア国籍を持つ生徒にとって避けられない制度である。そのため、各家庭では、お子さまが通うインターナショナルスクールの方針を十分に確認し、必要な対応を取ることが求められる。特に、学校によってカリキュラムの内容やクメール語教育の実施方法に違いがあるため、保護者は事前に詳細を把握し、適切に対応することが重要である。
「クメール語を学ぶかどうか」ではなく、「どのように学ぶか」が問題となるため、保護者は各学校の方針を十分に確認し、適切な準備を進めるようにしてほしい。
・Khmer to be mandatory for private schools from December
・Hun Manet calls for Khmer language class at int’l schools
・Private int’l schools to include Khmer language, culture study